AIを使いはじめて1年。便利になった分だけ、考えることをやめていた。

AIを使いはじめて1年。便利になった分だけ、考えることをやめていた。

1年前、最初はChatGPT。何をしていたか思い出すと……晩ごはんのレシピを聞いたり、友人などにも話しにくい悩みを聞いてもらったり、仕事の相談をしたり。いわゆる一般的な使い方で、もちろん無料版。

そのうち仕事でも本格的に使うようになって、今度はGemini。Geminiには長くお世話になっている。課金もした。Googleまわりとがっつり連携されているのが便利で、仕事でもよく使っている。自分の周りで効率化できそうな要素を探して、アプリを作ってみたり、拡張機能を作ってみたり、GASを組んでみたり、とにかくやれそうなことに全部手を出してみた。

画像生成AIが大進化を遂げていることに不安を覚え、GoogleAIプロフェッショナル認定証も取ったりした。(実際の効力はわからないけど、履歴書にも書けるらしい)

そして相変わらず、レシピを聞いたり、世間話をしたり、悩み相談をしたりもしている。


気づいたら、考えることを人に任せていた

厳密に言えば、この1年間、AIをどう使うか、何ができるか、どうしたら思った通りにいくかは常に考えている。シンプルに言うと「どうしたら楽できるか」。

だけど、AIがやってくれそうな箇所、分析や考察、要点まとめ等に対して、自分で考えようというモチベーションが日に日に低くなってきている。だって聞いたらいろんな案をもらえるし。その案を見て考えれば自分の意見になってしまうし。

これ、恐ろしいですよね。 だって何かお出しされるまで、自分で考えることを放棄してしまっているのだから。(私だけかもしれないけど)

良くないなぁという気持ちもあるけれど、でもこの先これがスタンダードになるんでしょう?という開き直りも正直あります。そもそも、これからの時代は人間の頭の使い方みたいなのがそもそも変わってくるんだろうなぁ。

仕事でもプライベートでもめちゃくちゃ便利、今までやれなかったことに挑戦できる、より高い精度で作業が行える、そんな良いことはもちろんたくさんある。でも私個人としての思考力が低下している自覚がある。

今までAIがない生活を約30年送ってきた世代でさえこうなのだから、今からAIが当たり前の時代を生きる子供たちは、全く違う価値観になりそうだなと思ったりする。


あのおじいちゃん先生のこと

少し話がそれますが、先日AIに関するウェビナーを受講した。

プレゼンターがすごいおじいちゃんで、気になって調べたらApple製品の最初期からリアルタイムで追ってきているらしい。私の親なんて、スマホもパソコンも全然わからなくて、私たちが何度となく教えても困っているのに、あのご年齢でものすごく楽しそうにAIを使いこなしていて、本当に恐れ入った。

何より、本当に楽しそうだった。AIが大好きで、最新技術への喜びが物凄く伝わってくる時間だった。こういう人だから時代の流れについていけているんだろうな……。

そんな受講中、私がおばあさんになる頃、自分はどっちに寄っているんだろう、なんてことを思ったりした。


エリートババアになりたい

新しいものに興味を持つ、持ち続ける、なんなら使い続けないといけない環境に身を置く。こういうことを常に意識しておかないと、あっという間に置いていかれるんだろう。

私はその時代の最新技術を使いこなせるエリートババアになりたい。でも、子どもを作る予定はないし、教えてもらえることもないだろうし、今頑張って勉強しているような自走力みたいなのを持ち続けておかないと脱落待ったなし。

なんだかそういう自分の老後のことまで考えて、この「思考力が落ちてきている問題」、今後さらに加速しそうだなとも思う。じゃあ私が老人になる頃には、社会の常識はどうなっていて、どんな価値観になっているのか。

想像するしかないけれど、今はまだ食らいついていけているから、あまり世間の動きに絶望しすぎず、流れに身を任せて、このAIの新時代をあのおじいちゃん先生みたいに楽しんでみたいなと思いました。

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