今日、夫の携帯で初めて公営競技のアクセス制限制度を利用しました。
ずっと気になってはいたのですが、本人に強く言う勇気がなく保留にしていたのです。それが今日、ついに本人に目の前でやってもらうことができました。
公営競技のアクセス制限制度とは
競馬・競輪・競艇(ボートレース)・オートレースといった公営競技では、ギャンブル依存症対策として、いくつかのアクセス制限の仕組みが整備されています。
主なものとしては、レース場への入場規制(本人・家族どちらからも申請可能)、電話・インターネット投票の利用停止、そして今回私たちが利用した限度額設定があります。
限度額設定は、投票サイトの会員本人が使う金額を事前に設定する制度で、一度設定すると180日間は解除・増額ができません(減額のみ可能)。競艇(ボートレース)の場合は「入金」限度額の設定になります。
今回私たちは入金上限を0円に設定しました。これで少なくとも、このサイトからの入金は半年間できない状態になりました。
さらに気になる方は「公営ギャンブル アクセス制限制度」で調べてみてください。
経緯
元々夫は若い頃から競馬をやっていました。その頃は趣味の範囲だったのですが、双極性障害の発症や仕事のストレスなどさまざまな要因が重なり、深入りしていってしまったようです。
救いとしては、信用情報に傷がついていたため、これまで大きな借金はなかったという点です。(双極性障害の症状で大きめの借金をしようと暴走したことはありましたが、未遂で済みました。詳細は以下の記事から。)
競馬については、以前私がお願いして退会してくれていたのですが、次に始めたのが競艇でした。意味ないですよね。笑
こちらからすれば競馬が良くて競艇が許されるわけがない、という気持ちなのですが、コソコソと何年も続けていました。私に嘘をついてお金をもらうことも多くなり、本人も引っ込みがつかなくなってしまっていたようです。
隠れてやっていることには気づいていました。でも躁の症状が出ているときに指摘や否定をすると逆上して手に負えなくなるので、従ってしまっていました。良くなかったです。でも誰かに相談することもできなくて、まさか病気も絡んでいるとは思わなかったので、どうしたらいいものかと日に日に精神が消耗していきました。
目の前でずっとスマホを触っているのに、後ろを通ったりちょっと横に行くとサッと画面を隠すのです。腹が立ちますよね。最後の方は月に数十万、そういうことがありました。
限界が来た
それが先日、金銭的にも精神的にも限界がきて、本人にタイミングを見て終わり覚悟で全てを伝えて今に至ります。
再構築に向けて動き出した後、私の前でスマホを触らないようにするなど、本人なりに頑張っていたようなのですが。私から見るとどうしてもまだ怪しい動きが気になったり、やっていなかったにしても角度的に見えないようにしていると疑ってしまったり。トイレやお風呂にスマホを持ち込むタイプなのですが、いつも聞こえてくる動画の音が聞こえないと何をしているのかと気になってしまったり。
疑ってはいけない、気にしてはいけないと思いながらも、ずっとずっと気になってしまう。疑ってしまう自分にも嫌気がさして、日に日に自分の家なのに居場所がないように感じ、ついには同じ空間にいるだけでまた吐き気や動悸が再発するようになりました。
再構築に動き出した矢先だったのに、やっぱりもう無理なんだ、こんな状態で続けてはいけないと思い、本当に向こうが変わろうとしてくれているのであればさらに信じられなくて申し訳ない、心の中で別居や離婚が過ぎる回数が増え、ネットで何度も同じ境遇の人を検索し、決意を固められるように気持ちを持っていこうとしていました。でもそう簡単に、15年弱も一緒にいた人と離れる決意はできないんですよね。
何度も涙が出ました。許せないようなことをやられていたのに、不思議なことにこういう時はいい思い出が蘇るんですよね〜
寝る前の布団の中、起きた直後からすぐに離婚・別居・ギャンブル・限界、いろんなワードが過り頭が一杯になり、重くなり、動悸がしてきて、涙が出て、身動きがとれなくなる。4日間ほどそういう日が続きました。
早朝、泣いてしまった
夫の前では泣いているところや痕跡は見せないようにしていたのですが、もう隠すことができなくなりました。
早朝、1人で外に出て、近所の公園を歩き、気持ちを整えて自宅に戻りました。
しっかり冷静に話をする予定だったのですが、ちょうど起きてきた夫に「おはよう」と言った瞬間にぶわっと涙が溢れて決壊してしまいました。
情けないです。いつも感情が昂ると言葉の前に涙が出てきます。怒り、苦しみ、悲しみ、いくら冷静に話そうとしても感情が溢れかえると泣いてしまう。
さすがに夫もびっくりして話を聞いてくれて、「そんなに不安になるなら、前言ってた自己申告プログラムを今からやろう。目の前でやるからやり方教えて」と言ってくれました。
ちょっと別の話になりますが、泣かないと本音を言えないって卑怯ですよね。。
成長したいです。
以前、アクセス制限制度に関しては「そういうこともできるみたいだよ」と伝えてあったのですが、その時は「やりたいならやったらいい」ような言い方だったので、なんとなく引っ込めてしまっていたんですよね。
正直、私は責任を負いたくないというか、自己保身もあるのだと思います。この後に及んで、自分から「〜してほしい」とはっきり言えない。束縛したり制限したりするようなことは言いたくない、自分の発言で未来が動くのが怖い、できれば自分から言ってほしいと思ってしまう。そのくせ、やってくれなかったら不満を溜めるんですよね。書いていてまた情けなくなってきました。
入金上限の制限をかけた
その後、一緒に画面を見ながら、いつも使っている競艇のサイトで入金上限を0円に設定しました。
この日から、180日間は解除も増額もできない。
その瞬間、ほっと少しだけ肩の荷が降りたような気持ちになりました。
iphone自体からアクセス制限をかけた
もう一つ。メインで使っていた競艇は入金上限制限で解決したのですが、ネット上にはさまざまな誘惑が転がっています。
やるなら今しかないと思い、スマホを貸してと声をかけ、iPhoneの設定画面を開きました。ちょっと前までなら、何があっても私の手にスマホを委ねることはありませんでした。それが今日は、すんなり渡してくれた。そこにも、本人の協力の姿勢が見えて少し嬉しかったです。
スクリーンタイムの設定から、競馬・競輪・競艇……可能性のありそうなサイトに全てアクセス制限をかけました。もちろん本人同意のもとです。
やり方はシンプルで、iPhoneの「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「コンテンツの制限」→「Webコンテンツ」から、「制限付きWebサイト」を選んで制限したいURLを一件ずつ追加していくだけです。最後に「スクリーンタイムパスコード」を設定しておけば、本人が勝手に解除することもできません。パスコードは私しか知らないので、勝手に突破されることはないはずです。
本人も最初は「自分で解除できるのでは?意味ある?」という感じだったのですが、このパスコードの存在は私も今回初めて知りました。
こういうの、本人がその気になっているときにやってしまわないと無理なんですよね。またこういう話をしにくくなってしまったら後悔すると思い、一気にやりました。
今の気持ち
ここまでやって、ようやく少しだけ気持ちが落ち着きました。
長年日常的にスマホを隠されて、バレバレなのに言及できなくてという状況が続いていたので、正直今でも夫がスマホを触っているのを見るとドキドキしてしまいます。まさか、って頭によぎったり。
ただ、少なくともスマホからの公営ギャンブルはかなりの角度から防げたはず、だと思っています。同じように報酬系を刺激する誘惑は探せば探すほど出てくるとは思いますが、まずは大きな一歩目でした。
大きな変化として、なんと、今晩は何の心配もなく別々の部屋で過ごせています。
今までは同じ部屋にいないと何をやっているか不安でした。異常ですね。
ちなみにパチスロについても調べてみたのですが、公営ギャンブルほど決定的に制限できる仕組みではなく、抜け道も多いのでは……と感じて一旦保留にしました。幸い、パチスロで暴走したことはないので、今は本人を信じることにしています。揺り戻しがあればまたその時に考えます。
再構築をするのであれば、逃げずに向き合わないといけない。今後どうなるかは私たちにも分かりませんが、目の前のことをちょっとずつ話し合って解決できていければいいのかなぁと思っています。
健康的な関係を芽ざいてがんばります。

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